ゼータC 購入後のよくあるQ&A
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ゼータCについて

1、鋳造圧について



ゼータCの鋳造性は非常に優秀です。
そのためゼータCでは鋳造圧が低い方が、乱流が起こりにくくなり巣ができにくなります。なめらかでキレイな鋳肌になるため、鋳造後の研磨作業が楽になります。
鋳造圧は設定圧の範囲の低めからお試しされることをお勧めいたします。
範囲の一番低めからされてうまくいった場合は、まだ圧を下げることができますが、数値を下げすぎるとなめられるので、機器を使いこなしながらコツをつかんでいってもらう必要があります。
※設定圧については取説P.●をご覧いただくか、本体右上のラベルに記載しております。

肉厚部分やスプルー直下、その近くで乱流が起こり巣が入りやすくなり、鋳肌も荒れバリも出てしまいます。
鋳造圧を下げてください。

なめられてしまう。
また、押し湯が多い場合最初に押し込む力が足りないため入りきらないことがあります。
※押し湯については、【押し湯について】をご覧ください。

大きいものに合わせた鋳造圧で良い。

ユーザー様からの情報で0.07MPaだと、入るか入らないかのギリギリの数値。


2、押し湯について


多くの加圧鋳造器は遠心鋳造器と同様に、初速のための瞬間加圧式ですが、ゼータCは連続加圧のため、押し湯に頼って勢いをつける必要がほとんどありません。
そのため、押し湯による金属の無駄使いを減らす事ができます。
押し湯を使わない方が鋳造性はあがります。

押し湯があるのに圧が低いと最初、金属を押し込むパワーがないため入らなかったり、なめられたりします。
【押し湯をどうしても使う場合】
押し湯がある場合は圧を少し高くする必要があるが、鋳肌が荒れ、乱流によって巣ができる可能性があります。


3、スプルーについて


金属の落ち込みを防ぐスプルーの注意点
●タイトリング340、486の場合
1番怖いのは金属の落ち込みです。
盛り付けた時に、盛り上がりがこわいのでそれを防ぎ、穴が広がらないようにするにはφ2mmではギリギリすぎます。
★推奨値で植立することで、金属の落ち込みを防ぎます。
【コバルト】1.5mmのスプルー推奨。
【パラやシルバー】1.2mm~1.5mmのスプルー推奨。【例】
例えば、同じクラウンをφ1.5mmとφ2.0mmのスプルーの太さだけを変えて鋳造した場合、φ2.0mmのスプルーが太いと勢いがつきすぎるため、先端の中で金属が暴れ気泡を抱き込んでしまいます。Φ1.5mmのようにスプルーを細くしただけで、鋳造圧が殺され、先端の圧が下がるので勢いが下がり、ガス(気泡)の巻き込みが減ります。●タイトリング605、763、891の場合
ゼータクルシブルを使うため、クルシブルの穴は4つで全てφ2mm。ノズル先端を近づけすぎなければ金属の落ち込みは心配はないが、4つの穴を全て塞いでおかないと鋳造ミスが起こる可能性がある。

メーカーが言っているのではなく、私の独り言として聞いいただきたいんですが、アクリル100%のアクリル棒がホームセンターで販売しています。焼成すると消えるので、抜き取る時折れたり曲がる事なく硬くて便利です。(※アクリルは700~800℃でなくなる)
ただ、臨床に使用するものなのでご自身で使うか判断してください。

スプルー直下や、肉厚部に巣が入る場合、湯だまりをつけたり、多少巣が入っても影響がない場所にたてておくラボ様もおられる。
肉厚部分の近くにひけ巣が入ったならば、金属が冷え固まるときに収縮で引っ張られてしまうためひけ巣が入ることがある。その場合、湯だまりを設けられる。
※必ず湯だまりをつけると巣が入らなくなるわけではない。

ユーザー様からの情報
・クラウンの単冠などは薄いところにスプルーを立てる。
(薄いところでも十分入るため)
・肉厚の部分は乱流が起こるため、もし厚い場所に立てる場合は湯だまりを設ける。ブリッジ等も同様。
ただし湯だまりはつける時とつけない時がある。
・単冠1本を植立するときは、フォーマーに垂直に立てるのではなく斜めに立てると巣が入りにくい気がする。
・0.07MPaだと、入るか入らないかのギリギリの数値。


4、その他


ゼータパッキンを取り付ける部分(加圧蓋内側)は鋳造後、毎回掃除されていますか?
加圧蓋がザラザラしていたり、ゴミがついているとそこからエアーが漏れしっかり加圧できていない可能性があります。必ず鋳造前に濡れ雑巾を用意し、鋳造後熱いうちに火傷に注意しながら加圧蓋を拭いてキレイな状態にしてください。冷めると汚れが取れにくくなります。
加圧蓋を掃除する事で機器も長持ちします。

鋳造後5~10分ほどおいた後、機器が手で触れる程度に冷めたら使用できます。

別注でお作りできますがお値段が高くなるため、ゼータF用のリングの高さを説明し、それを購入いただいた方が安く済むことを伝える。ただし高さが高くなるため、溶融する空間が狭くなるので溶融しにくくなることを説明し、了承であればゼータFのリングも使っていただける。

鋳造物に対しての設定鋳造圧はご確認いただけましたか?
※設定する鋳造圧については【鋳造圧について●】をご参照ください。
バーナーのノズルを近づけすぎていませんか?
炎の勢いで金属の落ち込みがある場合もございます。
※金属の落ち込みを防ぐスプルーの注意点は【スプルーについて●】を参照ください。

ゼータクルシブルを使わない場合は、スプルーを焼き付け時にスプルー直径よりスプルー孔が広がるため、金属の落ち込みが起こっている可能性があります。
※金属の落ち込みを防ぐスプルーの注意点は【スプルーについて●】を参照ください。


6、ハミールからの買い替えについて


ハミールは鋳造圧が高いので、勢いよく降下していたが、ゼータCは鋳造性があがっているためハミールより低い圧で大丈夫。ゆっくり降下するが問題ないことを説明し、圧を下げることで乱流が起こりにくく巣も入らないのと鋳肌がキレイになる事を説明する。
※高速だとリングに当たる衝撃で悪さが起こり、金属が下がってしまうことがあります。

ゼータCはハミールより鋳造性が向上し非常に優秀なため、必ずゼータCでの鋳造圧で設定してください。
その際は、圧力範囲の低めからお試しされることをお勧めします。



ゼータバーナについて


ノズルの先端が近いと、炎の勢いで溶けた金属を押し込んでしまうことがあります。
他社の金属は炎をあてたところから溶ける金属もあるため、要注意!でお願いします。


・作る炎が弱すぎる場合
溶融時間がかかりすぎる場合は酸素が足りない場合が多く、なかなか溶けません。赤い炎になってはいませんか?
・作る炎が強すぎる場合
金属が溶ける前にオーバーヒートしてしまい、炭化してしまう場合があります。
【!ノズルによって指定する炎を作ってください!】
ノズルや金属によって指定する炎を作り、距離で調節しながら溶融してください。(鋳造タイミングは取説P、●参照)

溶融時、上の方が良い状態で溶けたように見えても、下は溶けてない場合があります。
多少オーバーヒート気味で溶融してください。

最初していた時から、急に巣や面荒れが起こるようになった場合、バーナーを使いこなせるようになり、溶融金属のタイミングも良くなったため最初していた時より圧は下げる必要があります。

作る炎が大きすぎている可能性があります。
赤い大きな炎になっていませんか?
指定する炎が作れていますか?
ゼータバーナであればゼータCに最適な炎の説明はできますが、他社バーナーをお使いの場合は他社メーカーへご確認ください。
ゼータCのヘッドの中まで熱によって壊れていなければ、加圧蓋の交換で直る場合があります。

【設備の確認】
・調整器の設定圧合っていますか?
・調整器5年に1回点検していないものを使われていませんか?
・酸素やLPGの残量はギリギリではないですか?
LPGの残量を量るには、容器だけの重さをひいたら算出できます。又は、ネットなどでガス残量チェッカーなど販売しているのでそれを活用してください。
【溶融について】
ノズルや金属によって指定する炎が作れていますか?
鋳造タイミングは合っていますか?



スーパーベストについて


スーパーベストはゼータ系鋳造器用に開発されたリン酸塩系埋没材です。通気性が良いため、鋳造性が向上するため、使っていただく事をオススメします。
また、開発テーマとして「楽に掘り出せて作業効率アップ」「ゼータ系鋳造器に適した膨張で鋳造精度アップ」も重要テーマとして開発した商品で、多くの方からご好評いただいております。
リン酸塩系埋没材なのに掘り出しが楽なので、パラを鋳造する際にも崩れやすいクリバラからスーパーベストに変更される方もいらっしゃいます。金属によって埋没材を変えなくて済みますので、在庫管理も楽になったと喜んでいただいております。

お使いいただけますが、スーパーベスト以外、通気性が悪いためバックプレッシャー(背圧)で押し戻されてしまうため、マージンまでしっかり入らないことがあります。その場合は圧を低くしてもらうか、通気性の良い(ゼータ系鋳造器用に開発された)スーパーベストをお使いください。
※スーパーベストであっても、圧が高すぎるとなめられてしまいます。
※高融点金属の場合は、特に通気性を考慮したスーパーベストをお勧めいたします。

スーパーベストは800℃以上にならないと化学反応が起こりません。
250℃まで30分で昇温後、30分係留、800℃まで30分で昇温後、30分係留したのち鋳造してください。
【コバルトの場合】
ゼータ系鋳造器で鋳造する場合の最終焼成温度は940~945℃がオススメです。
【低融点金属の場合】
まず800℃以上で焼成後、最適な温度まで放冷させたのち鋳造してください。

液の割合を減らしランニングコストを下げるための方法です。ただし、良い膨張を得るためには練和時間を長くする必要があるため、練和時間が60秒になります。

表をのせる



ゼータコバルトについて


ゼータCでは押し湯はいらないですが、ギリギリすぎると金属が足りなくなる場合もあるため、鋳造体の量+少し多めに入れられることをオススメいたします。
押し湯のような鋳造体の3~4倍もの金属は必要ありません。

ゼータバーナで溶融しても、再生メタルとして何度も使用すると流動性が悪くなり、酸化膜等も取れていない場合は不純物も入っているため、金属は劣化しています。
その場合、鋳造ミスに繋がる恐れがあります。

他社金属の成分は分かりかねるので、その金属のメーカーに直接ご確認ください。
飛び散る金属を使う場合、ゼータバーナであればホースに飛びあたると大変危険なため、使用に関してご注意くださいと伝える。(使用禁止というか?)

ゼータキャストCoは溶かした時に、周りに膜が張るように設計されています。圧がかかることでその膜が破れ、膜の中の綺麗な状態の金属がそのまま鋳込まれるので、ご使用されることをオススメします。
ゼータCでは、金属の溶融部分と鋳造体までの距離がないため途中で劣化した金属から入ることがありません!



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